「何をおっしゃいます?

朱音様に何かあっては、

私は生きていられません」


・・・

「何をブツブツ言ってやがる」


「「・・・」」

もう逃げられない。

私もお菊も覚悟を決めた。

だって、

着物の帯を掴まれたんだもん。

逃げようがない。

しかもほどけそうだしって・・・

ほどいてるし~・・・

・・・

泣き叫んだ私に、

男は一瞬だけ怯んだ。

今だ!。

私は男の大事な所を蹴り上げ、

お菊の腕を掴むと、

ひたすら走った。

右も左もわからない。

・・・

う~~。

どうしよう。