「何があった、朱音?」

私を抱きしめ、

光が尋ねる。

・・・

「女に襲われた」

「・・・は?」



「いきなり押し倒されて、

やられそうに・・・

そこにさっきの人が来て、

助けてくれた」


・・・

「帝様が、助けてくださったのか?」

「・・・うん」


「全く・・・

姫君たちも困ったものだな」

・・・

私を抱きしめ、

背中を優しく撫でながら、

光は呟いた。

・・・

「やはり・・・

お前を私の目の届く所に

置いておかねば、

危険だな…」


「・・・離れないでください」