う~ん・・・

しかし、退屈だ。

・・・

ちょっとだけ、

外の景色を見ていてもいいよね?

そう思い立った私は、

ふすまをそっと開けた。

…ガバッ。

・・・?!!!

一体何ごと?!

って言うか、この体勢は何?!

・・・

ふすまを開けた途端、

十二単を着た姫が、私を押し倒した。

・・・

十二単、

かなり重いと教科書に書いてたっけ?

・・・

ヤバい、

重すぎて、

身動きが取れない。

・・・

「…あの、姫様」

「ずっと二人きりになりたいと、

会の間も思っておりました」

そう言って微笑んだ姫。

・・・いや、

私はなりたくない。