すると、

一気に場の雰囲気も和んだ。

・・・

素晴らしい光源氏様。

私は貴方を尊敬いたします。

・・・

和んだ雰囲気の中、

詩会も終わった。

・・・

姫君たちは帰り、

私は部屋の一角に通された。

・・・

「・・・光、そうかしたの?」

不安な顔で見つめると、

光は穏やかな笑みを浮かべた。

・・・

「少しだけ、仕事をしてくる。

ここで少し待っててくれるか?」


「すぐに終わるの?」


「ああ。すぐに終わる」


「…じゃあ、待ってる」

・・・

いつものように、

優しく私の頬に触れた光は、

部屋を出ていった。