・・・

流石は光源氏、と言ったらいいのか。

光の周りには、

たくさんの姫君たちが群がっている。

・・・

詩を詠みに来ているのか、

はたまた、

光源氏を見に来ているのか。

・・・

この頃も、

色んな恋模様があるんだなと、

納得せずにはいられなかった。

・・・

「お方さまは、お名前を

お聞きしてもよろしいですか?」

・・・

突然、私の横に、

綺麗な容姿の姫様が一人・・・

・・・

「…朱里…と申します」

・・・

そう言って作り笑い。

「まぁ、なんと美しい名ですこと。

流石は源氏の君様のご友人。

朱里様も、負けず劣らず、

綺麗な容姿で、私と仲良く

していただけます?」

・・・なんと?!