「朱音の国は、

不思議な国だな」


「…フフ」

・・・


「…寒くないか?」

「…少し」


・・・

今の温度は、10度にも満たないだろう。

流石に、この着物一枚では、

寒い。


・・・

「・・え?!ちょっと!

何してるの?!」

・・・

光は何を思ったのか、

私の横に入ってきて、

自分の着物を合わしてかぶせ、

私を優しく抱きしめる。

・・・

これは絶対ヤバい。

この状況で、眠れるほど、

男慣れなどしていない・・・

「これで、少しは温かいか?」

「・・・う、ん///」