・・・

隣を向けば、

明らかに近い光の顔。

・・・

私は着物を口元までかぶり、

恥ずかしさを隠した。

・・・

・・・サラッ。

///?!!

私の髪を、優しく触った光。

その細くて長い指に、

ドキッとする。

・・・

「本当に綺麗な髪だな」

「…いつも、美容師さんが、

綺麗にしてくれるから」


「…美容師?」

・・・あ。

そんな言葉、こっちにはない。

え~っと・・・

「…髪結師?」

・・・

私の言葉で、

納得してくれたようだ。

「この髪の色は、元から?」

「ううん・・・それも髪結師さんが」