ベランダに出て、

外の夜景をただ

ぼんやりと見つめる。

・・・

綺麗だな…とは思うけど、

感動はない。

・・・



突然、

空から一枚の白い羽が、

私の目の前に、舞い降りてきた。

・・・

私はそれを

無性に掴みたくなって、

手を差し伸べた。

「・・・キャッ」

それを掴もうとした瞬間。

・・・

誰かが、

私の手を引っ張った。

・・・

ここはマンションの最上階。

誰もいやしないのに、

一体誰が引っ張ったのか?

・・・

私はそのまま、

下へと真っ逆さま・・・