「私でよろしいのでしょうか?」

・・・

私の顔をチラッと見たお菊。

私は何度も頷いて見せた。

・・・

「朱音もいいと言ってる。

ただ・・・」

・・・

その後、

光の顔が曇った。

・・・

「源氏の君様?」

お菊は不安そうな顔で、

光を見つめる。

・・・

「この事を他言するようなことがあれば、

お菊、そなたを殺さねばならぬ」


「「?!!」」

光の言葉に、

私もお菊も、顔が青ざめる。

・・・

「言い過ぎよ、光。

そんな事を言ってはお菊さんが可哀相」


「・・・いいんです、朱音様」

私を止め、

微笑んだお菊。