「私は、朱音に再び出会うために、

何度も生まれ変わった」


「・・・え?」


「何度生まれ変わっても、

朱音に会う事は叶わず、

今まで何度生まれ変わったか・・・」



「私の時を超えた思いが、

今、叶った」



「・・・う、そ」


そんなことあるわけない。


「信じられないかもしれないが、

あの頃、朱音が自分の命と引き換えに

産んだ私たちの子。その子が、

私たちに血を絶やさなかった・・・」


「それがもし本当の事なら、

平安時代の出来事、すべて話して」

・・・

それが出来たら、

私はすべてを信じよう。

そう言う思いで…