「付き合うって、それがすべてじゃないだろう?」

その言葉は私の胸に突き刺さった。

・・・

光司先生は、

私の事を真剣に考えてくれてる。

その事がとても、嬉しかった。

・・・

その夜。

なかなか眠れなくて、

この広いマンションにいるのが嫌で、

気が付けば、

光司先生のマンションの前に立っていた。

・・・

光司先生は、

事情を聞くなり、すぐに中に入れてくれて、

眠れるまで、手を握っててくれた。

でも、

「光司先生」

「・・・ん?」

「眠るまで、抱っこしててもらってもいい?」

「・・・え?」

「・・・だ、め?」

「・・・いや、いいよ」

ベッドの中に入ってきた光司先生。

私を優しく抱きしめてくれた。