・・・

それからの私は、

つわりがひどく、食事を取る事も

ままならなかった。

・・・

お菊は心配して、

のど越しのいい果物や、

体にいいとされる物を探してきては、

私に食べさせてくれた。

「…お菊さん、

心配かけてゴメンね?」

横になった私は、

か細い声でお菊に言う。

・・・

お菊は、何度も首を振った。

「何を言うんですか?

大事な体ですから・・・」


「…お菊さん」


「・・・なんでございますか?」


「この子が・・・

光の子だと言ったら、驚く?」


私の言葉に、

目を見開いた。


私は力なく笑い、

お腹を優しく撫でる。