高校生。
それは、人生の中でとても楽しい時期で、私も他の高校生と同じように毎日その楽しい日々を過ごしていた。

ーーー放課後
私の通っている高校は海に近いど田舎。

ど田舎に住んでいるもんだから、東京の高校生みたいに帰りにcaffeeに行ったり出来ない。

楽しみがない。

だから私は、学校帰りに海の堤防の上を鼻歌を歌いながら歩く。
これが私の日課。

私が好きな曲はだいたいバラード系。
アップテンポじゃないから、歩きながらでも歌えるし、歌詞がとても覚えやすい。






♪ 透き通ったこの空が 私を見つめて
透き通ったこの海が 私を癒して
いつも1つの嫌なことで
たくさんの幸せを忘れてしまう私に
あなたはたくさんの安心をくれて
ゆっくり眠る
この幸せを離したくない






「それ、いい曲だな。」

「うわっ!?」

き、聞かれてた…。
最悪。穴があったら入りたいっ‼‼

「なんて曲?」

え、今のだよね?

「forever。」

永遠。
私は信じてないけど、歌詞がいい。
永遠を感じない。

「ふーん。帰ったら聞いてみるわ。サンキュっ。」

「え、あ、はい。」

すると私の下を歩いて去って行った。