泣きそうになりながら、それでも涙を堪えてまた、深く呼吸した。
息を吐く度喉は震えて、声が裏返りそうになる。
でも……俺はもう、十分泣いた。
「……凪柚は、俺のことを前世の……王子と重ねてたかもしれない。なのに、ごめんな……記憶、持ってなくて……」
相変わらず凪柚の返事はないけれど、まだ話を止めるわけにはいかない。
「でも、凪柚と過ごせる時間が、あとどれくらいあるのか……知りたいんだっ……!」
俺が全部を言う前に部屋のドアが開いて、一瞬見えたのは凪柚の泣き顔。
すぐに俺の胸に飛び込んできて、そのまま体勢を崩して俺は後ろに倒れた。
「蒼生くんのばかぁ……。記憶なんて、関係ないもん……!最初は、記憶の中の王子様に会うために、探してたけど……今は違うもん……!私は人魚姫じゃない……。蒼生くんじゃなきゃ、嫌だもん……」
少しずつ小さくなっていく凪柚の声。
腕の中にいる女の子が、俺にとって一番大切な子なんだって思ったら、力一杯抱きしめたくなった。
息を吐く度喉は震えて、声が裏返りそうになる。
でも……俺はもう、十分泣いた。
「……凪柚は、俺のことを前世の……王子と重ねてたかもしれない。なのに、ごめんな……記憶、持ってなくて……」
相変わらず凪柚の返事はないけれど、まだ話を止めるわけにはいかない。
「でも、凪柚と過ごせる時間が、あとどれくらいあるのか……知りたいんだっ……!」
俺が全部を言う前に部屋のドアが開いて、一瞬見えたのは凪柚の泣き顔。
すぐに俺の胸に飛び込んできて、そのまま体勢を崩して俺は後ろに倒れた。
「蒼生くんのばかぁ……。記憶なんて、関係ないもん……!最初は、記憶の中の王子様に会うために、探してたけど……今は違うもん……!私は人魚姫じゃない……。蒼生くんじゃなきゃ、嫌だもん……」
少しずつ小さくなっていく凪柚の声。
腕の中にいる女の子が、俺にとって一番大切な子なんだって思ったら、力一杯抱きしめたくなった。


