【中編】初恋マーメイド~空と海と君の物語~

「……!!」



甲斐さんは驚いたように俺を見た。



……やっぱり。



だから、凪柚はあの時……!



なんで、ちゃんと凪柚の話を聞いてやらなかったんだろ…。



自分のことばっかり気にして、大切な子を泣かせて……。



俺ってサイテーじゃん…。



今さらそんなこと言ったって遅いのに。



わかってんのに。



ヤバい、俺……。



泣きそう……。



そんな資格、俺にはないのに。



わかってんのに。



夕陽が教室をオレンジに染める。



ゆっくりと立ち上がって窓側まで行くと、ぼやけだした視界で窓の外を眺めた。



海に沈み始める太陽。



見慣れていたはずのその光景が、目に映る景色があまりにも綺麗で。







俺は…



我慢できずに、涙を零した。