「そっか…!優愛ね!いいかも!!」



南先輩もなんだかはりきっちゃってる。



どうしよう・・・・・ジュリエットなんて、それも木下君と・・・・・。



「あたし、主役なんて無理です。他の誰か…を…」



「だって、他にいないもん。じゃあ、強制的に優愛に決まりね。来斗、ちょっと優愛の隣りに並んで立ってみて!」



南先輩の声に立ち上がる木下君。



「優も椅子から立って…ほらっ!」



隣りに来た木下君が座ってるあたしの腕を掴み、自分の横に引き寄せた。



「おぅ~♪いいじゃん。似合ってる!これぞ、ロミオとジュリエット!!」



南先輩は満足そうにあたしと木下君を眺めた。