そして私はふと教室を見渡した。


侑の姿を探す。


…あ、いた。


侑は香坂くんたちと話していた。


璃音の方を見ている風ではなかった。


ホッとした。


侑が璃音を見ているだけですごく苦しくなるから。


「あ~おいっ。」


璃音が後ろから声をかけてきた。


気分は相変わらず上がらないけど、チャイムが鳴るまで璃音と会話をした。