―放課後―


「璃音~っ、帰ろうっ。」


帰る方向が同じ璃音にそう言った。


「ごめんっ。今日、委員会があるんだ~…。」


「…あ……、図書委員だっけ…。」


「うん。ごめんね。」


こうして、他に一緒に帰れる人がいなくなった私は1人で帰る事になった。


…図書委員……。


私が、なりたかったな…。


ウチのクラスの図書委員は2人いる。


1人は璃音。


もう1人は…


侑。


同じ図書委員だったら、少しは話しかけられるのになあ…。


侑が私から離れていってからは、話しかけずらくなってしまったから、少しでも接点を作りたかった。


でも、委員会決めの時は侑がジャンケンに負けて図書委員になるなんて思っていなかったから…。


侑が図書委員になった時にはもう、璃音が図書委員に決まっていた。


…私…、ツイてないなあ……。