「天野さん…俺と付き合ってください!」


「…ごめんなさい……。」


ここは学校の屋上。
見ての通り、告白されてる。


でもこの人、初めて見る人だった。


私に告白してくれた人は、私の返事を聞いて肩を落としながら帰って行った。


私も少しして教室に戻った。


教室には、呼び出された私を待っている友達がいた。


彼女の名前は蒼井璃音。


私は璃音と昼休みにお弁当を食べている時に呼び出されたから、私の机の上には食べかけのお弁当が置いたままだった。


「おかえり~。カワイイ女子は大変だね~っ。」


呑気にお弁当を食べながら璃音が言った。


「今月に入って3人目だよね。葵ばっかズルいなあ…。」


「…でも、断るのも辛いんだよ…?」


「じゃあ誰かと付き合っちゃえば?そしたらコクってくる人も減るんじゃない⁇ってか、なんかムカツク~。モテる奴の悩み~~~っ。」


付き合う、か…。