「エプロンあと何着?」


「え~っと……。5着!」


「あ、じゃあ間に合うね。」


手を止めずに黙々と作業を進めた。


「ねえ、葵~!コーヒーはいくつ用意しとけばいいかなぁ??」


「え~?…私はわかんないや!先生に聞いてみて~っ。」


「葵~!看板なんか地味じゃない~??」


「…ん~…。じゃあ、もうちょっとイラスト入れるとかぁ??」


「葵~!!」


「はぁ~い!」


…って、なんでみんな私にばっか聞くわけ?!


私は委員長でも責任者でもないんだけど!


まあ、頼ってくれるのは嬉しいけどさ……。


なんて考えながらエプロン2着を仕上げた。