素奈多は、自分の持っている服の中でもいちばん大きいと思われるメンズブランドのトレーナーと、スウェットのズボンを出してクランに押しつけた。

絶対に外に出るなと言い含めて、男物の服を買いに街へ出る。

学校なんて、行ってる場合じゃなかった。

頭の中がぐるぐるで、なにがなんだか判らなくて、だけど、下着もなしの裸の男と対面しているのは気が変になりそうだったから、とりあえず服を着せることにしたのだ。