その日、素奈多は卵を枕元において、猫のニセ・キジタロー、略してニセキジといっしょにベッドに入った。


猫はすっかり素奈多の部屋に居着いてしまったので、背に腹はかえられず、愛らしいピンクの猫用トイレなんぞも買う羽目に陥った。

どこから現れたのか判らないままだったが、猫は、しっかりとトイレで用を足してしまうくらい、現実そのものだった。