鏡の国のソナタ

「え? あたし、老けちゃった?」

「ばか。俺、もう、ほんっと、限界……」

言うなり、クランはもう一度、素奈多の細い体を抱きしめた。

「メチャメチャ、綺麗になった。愛してる、素奈多……」

熱っぽく囁くクランの声に、素奈多は肩を震わせて泣き出した。

「あたし……、がんばって良かった……。諦めないで、自分を誤魔化さないで、良かった……」

「素奈多、返事は?」