鏡の国のソナタ

「だって……、結婚するって……」

やっと、それだけを言えた。

「えっ?」

クランは、ハッとして素奈多を抱きしめた腕をゆるめた。

「おまえ、俺がいったい、誰と結婚するって思ったんだ?」

素奈多は、は? と首をかしげた。

「うそだろー? 信じてねぇの?」

素奈多は、パチパチと目をしばたたく。

「あれ? もしかして、あたし……と?」

クランは、ふっと微笑んだ。