鏡の国のソナタ

結婚……。

あまりに現実的な言葉を突きつけられて、かえって夢の中に居るようだった。

でも、もし、彼の存在を受け入れられる女性がいるのなら、そういうこともあり得るかもしれない。

「そう……なんだ……」

やっとのことで、素奈多は口を開いた。

「うん……」

うなずく。

「おめでと……う」

自分がなにを言っているのか判らなかった。

祝福の言葉を口にだしたのだろうか?