鏡の国のソナタ

今夜……。

もしかしたら、もう、すっかり、二人の歩む道は違ってしまっているのかもしれない。

金髪グラマラス美女は、素奈多に気づいて、目を丸くした。

「あー。もしかして、ソナタ?」

いきなり、フレンドリーに話しかけられて、素奈多は目をしばたたいた。

金髪美女は、いたずらっぽくウインクする。

「ここの研究室では、あなたのことは伝説よ?歓迎するわ。ソナタ」

ぎゅっと握手の手を握られて、素奈多は茫然とした。