クランは、静かにかぶりを振った。

「俺のテロメアは最初からすげぇ短く設定されてるんだ。

……それに、期限切れで廃棄されたカプセルから事故で産まれた俺なんざ、なんの価値もねぇよ」

素奈多の瞳から涙が堰を切ったように流れ出た。

「あるよっ!

あたしには、価値、あるもんっ!

クランがいなくなるなんて、考えられない……。

だから死ぬなんて言わないでっ!」