「でもな。俺の存在ってさ、イレギュラーなわけよ……。こればっかりは、どうしょうもねんだよな~」 ネオンに彩られた空は、闇を塗りかえるように明るかった。 クランの手にした風船が、風に吹かれてゆらゆらと宙を泳いだ。