マンションとはいっても、素奈多の部屋は一人暮らし用のそう広くない作りだ。

年頃の男女がふたり、風呂に入るのがまたスリリングである。

素奈多は、クランがテレビを見ている隙に速攻でバスルームに消えた。

どうも信用のできないヤツなので、相手が気づかぬうちにさっさと危険な行為は済ませてしまおうと考えたのだ。