「はぁ…辛いか…?」 汗をかいている頬、髪を撫でて涙を舌で掬う天堂の背中にしがみつくように抱き着いた十六夜は首を振る 「ううん…っ…幸せで、す。あなたと、こうできることが、…」 天堂は微笑んで離れた十六夜の額に唇を落として動き始めた 焦らなくていい、そう思った二人だが早く授かりたいと思っているのも事実 星降る夜に二人は願った、というよりは強く念じた "早く授かりたい" そのとき星が一つ、流れていった ………そして二人の願いは現実となる