「ううん、何も。ただあなたと行きたいだけです…」 「そうか、行こうな」 笑って十六夜をやんわり抱き締めた 十六夜は何もいらないと言ったが何か贈ろう、と考えていた 安心しきって腕の中で眠っている十六夜を見て天堂も眠くなり、百鬼夜行までの時間をここで過ごした 十六夜は天堂の腕の中なら怖いものはなにも無い、と思えた だから忘れていた 愁穂の存在を………