縁側へ座った途端に十六夜と出掛けたい、と思った天堂は提案した



「十六夜、どっか行かねぇか?」


「まぁ。いいですね」




天堂が立ち上がったのを見て出掛けたいんだ、と思った十六夜も立ち上がる



「どこでもいいぞ?店に行っても景色を楽しみに行っても」



にかっと笑う天堂に十六夜はどきっとした。


店という賑やかなところに行きたい、という気分ではないので景色と答えた


しばらく思案していた天堂はいい場所があるのかパッと顔をあげて十六夜を抱き上げた


「綺麗なところがあるぜ…ワシしか知らねぇとこだ」



30分ほど飛んで下りはじめた天堂