『十六夜、か…』


「何奴!十六夜様には指一本触れさせはせんぞ!」


『烏に用は無い……目的とは違ったが、いいだろう』


なにかしら仕掛けてくると分かった二人は構えた。案の定、一斉に仕掛けて来た



応戦していたが数が多すぎる。十六夜と烏丸が強くてもこの数では一瞬の隙が命取り



「ぐっ…!」


烏丸の呻き声が聞こえ見てみると倒れていた。それに気をとられていた十六夜



近くに居た妖怪が長い触手をものすごい速さで伸ばし、十六夜の肩を貫いた


貫かれた十六夜の肩の着流しから家がじわじわと滲み出てくる

 

「十六夜、様っ」



十六夜は気を失い、後ろに倒れるようにしてそのまま崖から落ちてしまった