守りたいなら、もうこれしかない。

私は、ある人物のところに電話した。


プルルル、プルルル

「はい」

「もしもし、私だけど」

ある人物とは、親父の事。

「おぉ。もう決めたのか?」

「あぁ。あんたの言う通りにする。だから流星や他の奴には絶対手出すな」

私の答えに、親父は笑い

「もちろんだ。ただし条件がある」

条件?

「今後一切、あいつとは関わらない事、小野田家に相応しくなる為に退院したら花嫁修業をする事、
守れるか?」

守るしかねぇだろ。

「わかった。だけど、もう少しだけ時間がほしい」

あと少しの時間だけ一緒にいたい。