闇と光 弌【完】


私は、耳を塞いだ。

だけど、親父の声はイヤでも聞こえてきて…

「愛莉、悪かった…。だから、もう一度俺と暮らそう
お前に、会わせたい人もいるんだ」

「会わせたい人…?」

私が、そう言うと

「入ってくれ」

親父の、その声で

「失礼します」

そう言って入ってきた。