「うちの彼氏は、燐(りん)っていうんやけど..。多分知らんかも。」
う~ん??燐??私が悩んでいると友理奈が
「もしかして、去年の陸上大会の優勝の燐??」
誰それ?てか、陸上大会??なんじゃそれ?
「そう!!その燐やで!まさか、知ってる人がいるなんて..何で知ってるん?」
「まず、知らん人の方が少ないやろ?うちの中学でもめっちゃ有名な人やったし」
私は知らん..けど、名前なら聞いたことあるような、ないような..
「んで、2人の彼氏も誘って皆で学校終わったら、遊びに行かへん?」
もしかして、友理奈はこれが目的で彼氏がいるか聞いたんかなあ?
「もちろん!!行くよ!」
「うちも行く~!」
2人とも行く気満々だ。
「おい!!お前ら!ドラムはどうなってん!」
<<忘れてた~!!>>
多分4人全員が忘れてたと思う。
「よし、じゃあ決めるぞ!」
[キーンコーンカーンコーン]
チャイムが鳴ってしまった。
「はぁ~、今日はここまで!解散。帰っていいで!」
先生の合図で帰る事になった。
「じゃあ、12時30分に門の前に集合という事で!」友理奈が集合場所を泉ちゃんとこころちゃんに言うと、そこで解散になった。ちなみに、ただ今の時刻11時50分。
もうすぐで多分、海斗や千夏も出てくると思う。噂をすれば海斗と千夏が来た。
「遅くなってごめんな」
「俺も」
2人は謝ってるけど私達そこまで、待ってないよ?
「なぁなぁ、海斗、千夏。今日この後、遊びに行くんやけど..一緒に行かへん?」
友理奈は早速、2人にこの後の事を話した。
<<行く!>>
「決まり!12時30分に門の前集合やし、門の前で待っとこ!」
という事で、皆で行くことになりました。


**12時30分**
<<お~い!!>>
声の方を見ると、泉ちゃんとこころちゃんとその彼氏達がいた。
「おっ!あれ弘樹やん。お~い弘樹~!」
海斗が弘樹くんを呼ぶと弘樹くんはさっきと同一人物とは思えないくらいに明るい人だった。
「海斗やん!なんで、こんな所にいるん?」
「弘樹こそ!」
「俺は、ここの彼氏やし!」
「ここ?誰それ??」
「こころ!俺はこころの事をここって呼んでるんや!」
「ラブラブ❤やな~」
「当たり前!!」
海斗と弘樹くんが話していると友理奈が
「ちょっとストップ!まずは行き先を決めなあかんやろ?まず、皆が行きたい所言って」
と言うので、皆はいろんな場所を言い出した。私には何を言っているのか分からなかったけど友理奈は「じゃあ、全部行こう!」と言い出した。
「けど、俺そんなに金ないぞ~。これから、昼ごはんもあるやん?」
海斗はそう言いだした。すると、泉ちゃんが
「じゃあ、皆でうちの家来る?何か、作るし。」
「マジで!?行く!」
こうして泉ちゃんの家でご飯を食べる事になった。
「泉ちゃんの家って遠いん?」私がそう聞くと泉ちゃんは
「全然。ほら、もう着いた。」
そう言って泉ちゃんは鍵を開けて「ただいま~」と言ってから皆に「入って~」と言った。
皆、<<お邪魔します>>と言って中に入った。
泉ちゃんは皆をリビングに案内してくれた。
「うち、キッチンにいるし何かあったら呼んでな。燐、手伝って。」
「は~い」
そう言って泉ちゃんと燐くんはキッチンに行った。
私達はこの後の予定を決めた。
「お昼ご飯を食べ終わったら、千夏が言ってたカラオケに行こう」
皆は納得した。

「お待たせ~。お昼ご飯できたよ~」
泉ちゃんと燐くんは全員のお昼ご飯を持ってリビングにきた。
お昼ご飯のメニューはチャーハンだった。
皆で<<いただきます>>と言ってから食べた。