海斗が海斗じゃないみたいだった。
とにかく、怖かった。
男たちはすごく血が流れていた。

友理奈は海斗の方を見て

「もういいよ!だから、やめて!!」

そう言ってるけど、海斗は全然やめようとはしない。
那美の顔は真っ青だった。
当たり前か..。

友理奈がどれだけ海斗に言っても、海斗はやめない。
聞こえてないのか?
でも、友理奈は大きな声で言ってる。

隣で友理奈は「はぁ~」と言ってから海斗の方に行った。
私は何をするのかと心配していた。

そしたら友理奈は海斗の頬を叩いた。

友理奈はその後

「もういいって!相手は女の子の方が多いねんで!」

と海斗に言った。そしたら、海斗は

「そうやな。やり過ぎた」

と言ってから那美たちの方に行って「ごめん」とだけ言った。
とにかく、男たちの血の量がすごい。
どうやったら、あんなのになるの?ってぐらいだった。

こんな姿で保健室に行くのもなんだから、救急箱だけ取りに行った。
先生は、普通に貸してくれた。
気が進まないけど、男たちの手当てをした。

もう、いじめなんて無くなるよね?
じゃないと、次こそどうなるか..。

でも、海斗がキレた所なんて初めて見たかも。
さすがに、怖かったな~。

そんな事を考えていると那美が

「ごめん..。やり過ぎた」と謝りに、こっちに来た。

友理奈は「いいよ。こっちも悪いし。でも、こんな事は二度としんといて」
と言って、海斗の手当てをし始めた。
海斗も少しだがケガをしていた。