チャイムが鳴って皆が席に着いた。
もちろん那美と優真くんもいる。
私と友理奈は気まずいままだ。
なんだか、那美は楽しそう。 気のせいかな?



3限目になる前に友理奈は那美に呼び出されていた。
私と海斗は本当の事が知りたいので、後をつけることにした。
2人は体育館裏に行った。  体育館裏には女子が何人かと、男子が2人いた。

私と海斗はその様子を見ていた。
まずは、那美が口を開いた。

「ちゃんと、約束守ってるんだ~」

「皆を巻き込みたくない」

「ふ~ん。そんなに大事なんだ」

「当たり前。てか、帰ってもいいですか?」
友理奈がそう言った瞬間、那美は友理奈を殴った。

「あんたのいう事なんて、聞かないわよ!バカじゃんないの?」
那美はそう言うと他の皆と笑ってる。

それを見た海斗は

「あいつら..」
と言っている。 でも、今友理奈を助けようとしても無理だと思う。

那美と一緒にいる男は、金属バットを持ってる。
もしかしたら、それで殴られるかもしれない。
それを、海斗に言おうと思ったら、男たちに私達の存在が気づかれた。
私達が逃げようとすると、1人の男が

「もし、逃げたらこの女を殴るぞ」

と言ったので、私達は逃げる事をやめた。
私達の事を見た那美は

「夏花がどうして~?」
って言ってる。私は

「そっちこそ、どうして友理奈を殴ったの?」
って聞くと那美は
「だって、ターゲットだし?」
と言った。  何それ!?ムカつく!!

すると、海斗は
「夏花、俺こいつら殴っていい?」
とても低い声で聞いてきた。 初めてこんな声聞いた。

私は「うん」と言った。

そしたら海斗は
「じゃあ、ちょっと離れて。あと、後ろ向いといて」
と言ったので、私は後ろを向いた。
友理奈も横にきた。

そしたら、海斗は那美たちに

「お前ら覚悟しとけよ。あと、女やから大丈夫とか思ってたらあかんかもよ?」

と言って、笑いながらまずは、男たちを殴っている。