1通のメール【完】





「もぅいい加減泣き止めって!!俺、夏花が笑ってる顔の方が好きやから!!」




うっ....そう言われると泣き止むことしかできない。





「翔、何かズルい....」




「何で?」



「だってさ、何かズルい!!!!」



「その何かってなに!?」



はっきり言って自分でも何がズルいのか、よく分からない。



何でズルいって言ったんだろう??




「てかさ....夏花もシたいって思ってるん?」



そう言われると、どう答えればいいのか困る。




別に嫌ってわけじゃないけど......。





「別に嫌ではない........」




正直に言うと翔は笑った。



「何で笑うの!?」



「顔めっちゃ真っ赤やで。



「なっ.....!!」


「でも、そういう所も可愛いで!」



と可愛い笑顔を見せてから、私のおでこにキスをした。