「…ありがとう、ございます」

「どういたしまして。」


優しさ、なんて微塵もない。
これは単なる俺のエゴで。


君の笑顔が見たかったって、
ただそれだけで。


「今度、何かお礼しますね?」

「期待してる」


もっと言ってしまえば。
加藤からの好感度のためにやっただけなんだよ。


「あ、山田!」



見つけてしまったどでかいその姿に声をあげれば
加藤との空間は壊れてしまう。


でも。

近づけたと思う。




少し、じゃなくて。
すごく、すごく。





「かいちょー!」



いつか、君の透明な箱の中。

僕も入れてくれますか?