ぞろぞろと歩き出した集団、 過疎化しているこの駅でそんなたくさん人がいたら目立つ。 バスの時刻表に寄っかかっていた 加藤の目線がそちらに動いた。 多分、そんで、マモルに気づいた。 アッて顔をして、 そんで、加藤が動く。 加藤、そっちじゃないよ、俺はここだよ。 動く集団の元へ今にも走り出しそうな加藤。 やべぇ、ちょっと泣きそうだ。 …ただの俺の自惚れかもしれない、 妄想かも、全然関係ないかもだけどさ。 「加藤!」 お前は、 俺を待ってたの?