フェンスから手を離して
橋の方に飛び降りる。


「いっ!…イテテ。」


僕、運動神経悪いの忘れてた。
うまく着地できなくて
お尻もぶつけてしまった。

でもそんなことよりも
僕のことを呼んだ声の持ち主のもとに
駆け寄って抱きつく。


「カズっ!!カズっ!!」

「お前、ユウか…?」

「うん、ユウだよ!忘れちゃったの、カズ?!」

「俺は一樹だ。お前、雄馬だろ?」

「うん、だから和樹でしょ?僕は悠太!」

「…??、ちょっと、一旦、お互い落ち着こう。」