すると、やっと唇を離してくれた。 「……ハァ…ハァ…」 余裕そうな、横田くんの横で私は 走ったあとみたいに息継ぎをする。 「…なんか、佐々木のその顔エロい。」 「へ!?」 「止まらないかも…」 「は!?」 そう言って、再び私にキスをしようとしてきた横田くん。 私は、慌てて横田くんの口を手のひらで塞いだ。 「ま、待って!」 「なに?」 「こ、こんど!こんどにしよ?私、心臓が持たない……。」 そう言うと、横田くんは怪しく笑って 「お預け、か。こんど…覚悟しといてね?」 と言った。