「優華は、AKC踊るのか?」
悩んでるあたしに話しかけてきたのは
幼なじみの
片山隼人
「あたしは、踊りたくないけど…」
「だったらさ、辞めたらいーじゃん。どうせ、笹倉が目立ちたいだけなんだろ?」
笹倉っていうのは、萌香の苗字。
「…うん。紗彩、辞める?」
「だね。あたし、AKCよく知らないし」
辞めたのはいいけど、あたし達どうしよ。
「じゃあさ、俺らのグループ入るか?」
隼人のグループは、さっき言ってたサスペンスの劇。
「いーけど、被害者とかはいやだからね!」
「犯人も、絶対パス」
「そんくらいわかってるっつーの。今から、優華たちのこと言ってくるから」
「ありがと」
隼人はそう言って、男子の軍団に走っていった。