あははははぁ。
今思い出しただけで、ありえないくらいニヤニヤしちゃう。
まさか隼人と、両想いだなんて。
なんて、朝っぱらから考えていた。
「ゆうかぁ。起きてるんでしょ?せっかく早く起きたんだから、とっとと準備しなさいよ」
朝からよく、あんな大きい声が出るね。
一応
「はぁい」
ふー。
準備しますか。
準備が終わって、もう7時20分。
あたしの家から学校は、徒歩20分。
意外と、遠いんだよね。
「お母さん、行ってきまーす」
「はーい。行ってらっしゃい」
隼人の家に寄りたかったんだけど、恥ずかしいから諦めた。
教室につくと、男友達の翔太が来ていた。
翔太はあたしが中1の時に、大阪から転校してきたんだ。
「おっはよ〜!」
「おはよ。少しええか?」
「別にいいけど。どうしたの?」