あ…ばれてた…w 「はい…行き方がわかんなかったので」 すると彼は不思議な笑みを浮かべた。 「ふーん…」 「?」 ピーンポーンパーンポーン [新一年生のみなさんは校庭に集まってくださーい] あ、いそがなきゃ 「ありがとうございましたっでは」 彼はニコニコと私に手を振ってくる。 私は振り返さずに、校庭に向かって走り出した。 その頃には雨もとっくに止んでいて。 濡れた私はただただ寒かった。