コクリュウも慌てて立ち上がる。
「噂です!噂!
ですから、それが真実であるかどうかを確かめる為に、私はヤヨイ様を、お連れした訳です。
この通り、噂は嘘だと分かりました!
ハクリュウ王陛下が、ご存命なのですから!」
「当然だ!!
俺が兄上を暗殺?
冗談じゃない!」
怒り心頭のコウリュウは、顔を真っ赤にして息巻いている。
そんなコウリュウに、落ち着くように声をかけたハクリュウの表情は、弟以上に怒りに満ち満ちていた。
「コウリュウが竜王に成りたいが為に、我を暗殺したというのは、まぁ・・・許そう。
しかし、解せぬ。
なぜにヤヨイを巻き込む必要がある?
キリュウめ。
コハクだけに止まらず、ヤヨイをも欲したか!」
「え・・・?
ハクリュウ王陛下。
それは、どういう意味でしょうか?」
コクリュウの問いかけには答えずに、ハクリュウはスクっと立ち上がり、迷う事なく扉に向かう。
「ヤヨイが危険だ。
今のキリュウにとっては、イオリも邪魔者でしか、あるまいな。」
怒りを含んだその声は、2人を震え上がらせるに充分な、重低音であった。
「噂です!噂!
ですから、それが真実であるかどうかを確かめる為に、私はヤヨイ様を、お連れした訳です。
この通り、噂は嘘だと分かりました!
ハクリュウ王陛下が、ご存命なのですから!」
「当然だ!!
俺が兄上を暗殺?
冗談じゃない!」
怒り心頭のコウリュウは、顔を真っ赤にして息巻いている。
そんなコウリュウに、落ち着くように声をかけたハクリュウの表情は、弟以上に怒りに満ち満ちていた。
「コウリュウが竜王に成りたいが為に、我を暗殺したというのは、まぁ・・・許そう。
しかし、解せぬ。
なぜにヤヨイを巻き込む必要がある?
キリュウめ。
コハクだけに止まらず、ヤヨイをも欲したか!」
「え・・・?
ハクリュウ王陛下。
それは、どういう意味でしょうか?」
コクリュウの問いかけには答えずに、ハクリュウはスクっと立ち上がり、迷う事なく扉に向かう。
「ヤヨイが危険だ。
今のキリュウにとっては、イオリも邪魔者でしか、あるまいな。」
怒りを含んだその声は、2人を震え上がらせるに充分な、重低音であった。


