シリュウの寝室では、天外付きのベットの上で、豊満な体を横たえる魅力的な女性が居た。


勿論、シリュウである。


シリュウは、自分の紫色の艶のある長い髪を1房手にとって、芳しい香りをかいだ。


コクリュウにまたも媚薬の吐息を吹き掛けて、女王様扱いされる快感に酔いしれるシリュウは、コクリュウに欲望のまま奉仕をさせていた。


「コクリュウ。
あなた、あたくしの体に触れられるのよ。
お分かり?
この上ない名誉だって事。
さぁ、あたくしを満足させてちょうだい・・・。」


誘うように、コクリュウの唇に指を這わせて、シリュウは甘い吐息を吐き出した。


「シ・・・リュウ・・・。」


虚ろな目で、コクリュウはシリュウの艶やかな体を眺めてから、そっと指を滑らせる。


薄い生地の紫色の衣が揺れて、露になる滑らかな肌が、コクリュウの本能を刺激した。


これから始まるであろう、官能的な時間・・・。


そのひとときを遮る音が、無情にも寝室に響いてきた。