「私なんかには勿体ないお言葉です。
ありがたき幸せ。」
笑顔のままでコクリュウは軽く頭を下げてから、リョクを見つめる。
「では私たちは、夫婦になる事を約束いたしましょう。
後戻りはできませんが、本当に良いのですね?
竜王の妃はきっと、想像以上に大変なはずです。
後悔しても知りませんよ。」
温和な表情で自分を悟すコクリュウに、目をパリクリさせたリョクの答えは
「するわけないじゃない、後悔なんて。」
というもので、微塵のためらいもなく満面の笑顔で笑い飛ばした。
「・・・そうですか。」
短い黒髪をかきあげて、コクリュウは『やれやれ・・・』と薄く笑った。
「さて・・・。
どうなっているのかと屋敷の様子を見に来てみましたが、こんな状態だったとは。
どちらにしてもリョク様は王宮へ戻らねばなりませんからね。
お送り致します、参りましょう。」
そう言って恥ずかしそうに差し出したコクリュウの手を、リョクは嬉しそうにギュッと掴んだ。
ありがたき幸せ。」
笑顔のままでコクリュウは軽く頭を下げてから、リョクを見つめる。
「では私たちは、夫婦になる事を約束いたしましょう。
後戻りはできませんが、本当に良いのですね?
竜王の妃はきっと、想像以上に大変なはずです。
後悔しても知りませんよ。」
温和な表情で自分を悟すコクリュウに、目をパリクリさせたリョクの答えは
「するわけないじゃない、後悔なんて。」
というもので、微塵のためらいもなく満面の笑顔で笑い飛ばした。
「・・・そうですか。」
短い黒髪をかきあげて、コクリュウは『やれやれ・・・』と薄く笑った。
「さて・・・。
どうなっているのかと屋敷の様子を見に来てみましたが、こんな状態だったとは。
どちらにしてもリョク様は王宮へ戻らねばなりませんからね。
お送り致します、参りましょう。」
そう言って恥ずかしそうに差し出したコクリュウの手を、リョクは嬉しそうにギュッと掴んだ。


