「こんにちは、中田です。突然すみません。」



「先生がいらっしゃるのは、初めてで。私は早崎のお手伝いでございます。」



「あっ、車は門の少し横にとめてますが。」



「大丈夫ですよ。」



「早崎さんは?」



「お嬢様を何回かお呼びしたのですが、お部屋に、入ったままでして。」



「お部屋には行けますか?」



「はい。…先生、お嬢様に何かあったのですか?」



「今日は、ずっとお家にいました?」



「今日は学校が記念日でお休みだって。」



「…ああ、そうですね…。」